N響アワー(ムストネン)2009/06/08 17:11

昨日のN響アワーは、5月のA定期の模様を、
フィンランド人の自称“音楽家”ムストネンさん中心に放送していました。

ピアニスト、指揮者、作曲家のどれについても一流の実力を誇る彼は、
それらを総合した上で自分のことを“音楽家”と表現しているのだそうです。

さて、プログラムは、まず最初にベートーベンのピアノ協奏曲。
これは、彼の“弾き振り”によるもので、実力とセンスが窺えます。
次に、彼が作曲したオーケストラ作品を彼の指揮で。
最後にフィンランド人による曲の代表作とも言える、
シベリウスの交響詩「フィンランディア」を彼の指揮で。

とても期待感を持って聴いたのですが、
「フィンランディア」にちょっとがっかりしてしまいました。
というのは、日本における一般的な演奏に比べて、
極端に速いテンポで演奏されて、
私の描いているシベリウスらしい響きが聴かれなかったからです。
現代のフィンランドの誇るムストネンさんの解釈がそうなのだとすると、
私のシベリウスの解釈ってなんだったのだろう、とも思い、
なんだか複雑な心境でもあります。
「フィンランディア」って、何度も聴いたり弾いたりしてますが、
まだまだ勉強不足ですね。