音楽療法士って知ってますか?2009/11/14 13:52

先日、“のりぴー”こと酒井法子さんが大学の合格通知をもらったとかで、話題になった「音楽療法士」という「資格」、ご存知ですか?

あえて、「音楽療法士」という「職業」と書かなかったのは、

まだまだこの「資格」が社会的に認知度が低く、

資格は持っていても、それを職業としてやっていくのが大変だからです。

ここでは、酒井法子さんが合格したという、創造学園大学のことについてはあえて触れません。

で、その音楽療法というアプローチについて少し。

あるTV番組で、コメンテーターとして呼ばれた大学の先生もおっしゃていましたが、「単に歌や音楽の演奏を聴かせる」というものではありません。
治療の対象となる方(あえて患者とは言いません)に、一緒に演奏してもらったり、一緒に歌ってもらったり、音楽に参加してもらい、その中で何らかの刺激を得ることにより、よりよい生活を営んでもらうことを目的とした治療法なのです。
対象となる方は、高齢者、乳幼児、知的障害者など、さまざまです。
健常者でも、精神疾患を患っている方にも有効かもしれません。
そのような様々な年代の、様々な症状をもった方に対処するため、
実に多くのことを学び、経験を積まなくてはなりません。
音大を卒業して就く職業の中でも、音楽教師よりも高度な技量を要求されるものだといえるでしょう。

さて、そのような音楽療法士の社会的な認知度を高め、
活躍の場を広げていくための活動に身を捧げている素晴らしい方がいるのです。

株式会社リリムジカ(http://www.lirymusica.co.jp/index.html)を立ち上げ、音楽と表現を活かしたワークショップ型の研修プログラムや、障がい児や高齢者のための音楽レクリエーションプログラムを開発・提供している柴田さんという方です。

これを読んで少しでも興味をもっていただけた方、1度リリムジカのサイトもご覧くださいね。

桝川千明マンドリンリサイタル2009/09/27 23:04

久しぶりにコンサート聴いてきました。
職場でもお世話になっているヴァイオリンの細川先生のお宅である、
響き音楽院のホールにて、桝川千明さんのリサイタルが開かれました。

ギター伴奏はご主人の大輔さん。
ご夫妻なだけあって、息がぴったりでした。
馴染みのある曲のアレンジものから、マンドリンの独奏曲まで、
工夫されたプログラムを聴かせてくれました。


初めて聴いて、よかったなあと思ったのが、
マリオネットの吉田剛士さん作曲の「ぼちぼちいこか」という曲。
この曲ともう1曲マリオネットの曲を弾かれましたが、
その2曲は吉田剛士さんが使ってるマンドリンと同じ銘柄のジェラで弾いてました。

あと、大輔さんアレンジによるルロイ・アンダーソンメドレーも、
結構楽しめました。

本プロのトリは、R.カラーチェ作曲のナポリ狂詩曲でした。
これは、桝川さんがソロコンで優勝したときに自由曲で弾いた、
本格的なマンドリンの独奏曲ですが、やはり流石でした。


終演後はティータイムとなり、全日本で3位になったとかいう、
埼玉県鳩山町のお菓子屋さんのケーキをいただきながら、
桝川さんご夫妻とも会話を楽しむことができました。


もう何年もマンドリンは弾いていませんが、
生の演奏を聴いてしまうと、
たまにはマンドリンも弾いてみたいと思ったりもしました。

水戸室内管弦楽団(MCO)2009/07/08 18:52

MCO(水戸室内管)の第1回足利定期演奏会へ行って来ました。

噂にしか聞いたことがなく、 1度聴いてみたいと思っていたので、
近くに来てくれてとても嬉しい限り。

指揮者の準・メルクルさんは、 今回の来日でN響も振っておられ、
先日のN響アワーでも放映されてました。


さて、会場に着いて驚いたことがありました。
というか、会場に入る前にですね、
前の方から、口笛が聴こえてきました。

なんか、どっかで聴いたことのあるメロディ…
よく聴いてみると、ベト7の1楽章…
吹いていたのはなんと、  小 学 生 ・・・
衝撃を受けましたよ。


さて、演奏の方はというと、

やっぱり、さすがでしたよ。

どの曲も素晴らしく楽しめました。

曲が始まるたびに、

その響きの素晴らしさについニヤニヤしてしまいました。

かなりキモかったかも!

フルートの工藤さん、とてもいい音してました。
それからコントラバス、たった二人でド迫力!
感激しました!

今後も定期的に開催されるようなので、
また楽しみが1つ増えました。

Andante Festivo2009/06/11 21:20

アンダンテ・フェスティーヴォという曲がある。
作曲者はJ.シベリウス。
三省堂の作品名辞典によると、邦訳は「祝祭アンダンテ」というらしい。
近々、演奏会で取り上げる予定であるが、
国内ではあまり演奏される機会に恵まれないようである。
この曲を収録しているCDもあまり見かけない。

曲の出来はというと、
シンプルであると同時にとても綺麗な響きの曲であり、
埋もれたままにしておくにはあまりにもモッタイナイ。
数年前に没後50年が過ぎ、シベリウスの作品は、
著作権の関係上演奏される機会が増えるであろう。
この曲の演奏頻度も上がってくれると嬉しいものである。

N響アワー(ムストネン)2009/06/08 17:11

昨日のN響アワーは、5月のA定期の模様を、
フィンランド人の自称“音楽家”ムストネンさん中心に放送していました。

ピアニスト、指揮者、作曲家のどれについても一流の実力を誇る彼は、
それらを総合した上で自分のことを“音楽家”と表現しているのだそうです。

さて、プログラムは、まず最初にベートーベンのピアノ協奏曲。
これは、彼の“弾き振り”によるもので、実力とセンスが窺えます。
次に、彼が作曲したオーケストラ作品を彼の指揮で。
最後にフィンランド人による曲の代表作とも言える、
シベリウスの交響詩「フィンランディア」を彼の指揮で。

とても期待感を持って聴いたのですが、
「フィンランディア」にちょっとがっかりしてしまいました。
というのは、日本における一般的な演奏に比べて、
極端に速いテンポで演奏されて、
私の描いているシベリウスらしい響きが聴かれなかったからです。
現代のフィンランドの誇るムストネンさんの解釈がそうなのだとすると、
私のシベリウスの解釈ってなんだったのだろう、とも思い、
なんだか複雑な心境でもあります。
「フィンランディア」って、何度も聴いたり弾いたりしてますが、
まだまだ勉強不足ですね。